<防災用語>誘導灯

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非常時の誘導灯は、災害発生時に建物内や公共の場所で使用される照明装置です。これらの灯りは、火災や地震などの非常事態時に、安全な避難経路を示し、人々が安全な場所へ移動するのを助けます。通常は明るい赤色や緑色の光を発し、見やすさを確保しています。

誘導灯の役割

避難経路の明示: 災害が発生した際、建物内は通常の照明が機能しなくなることがあります。このような状況下で非常時の誘導灯が明るく点灯していると、避難経路が明確に示され、混乱やパニックを最小限に抑えることができます。

安全な避難を確保: 非常時の誘導灯が適切に配置されている場合、人々は緊急時に迅速に避難することができます。これにより、建物内での混乱や事故のリスクを減らし、安全な場所への移動を助けます。

災害対策の一環: 非常時の誘導灯は、災害対策の一環として、建築基準法や消防法などの規制によって義務付けられています。これは、建物や公共の場所での災害時の安全確保を目的としています。

誘導灯の種類


避難口誘導灯:緑色の背景に白色の矢印で、避難出口の場所を示します。


通路誘導灯:白色の背景に緑色の矢印で避難出口のある方向を指し示します。

出典:暮らしの情報‐岡山市

客席誘導灯:劇場や映画館といった薄暗い客席に設置され、足元が見えるようにする誘導灯です。明るさを規定以上に保つために設置されていますが、矢印などの表示はありません。

階段通路誘導灯:階段や傾斜地に設置され、一定の明るさを保つための誘導灯です。現在何階にいるのを示します。非常時には、エレベーターやエスカレーターが使用できない可能性があるので、階段は避難手段として有効です。

非常用ストロボ灯:非常用ストロボ灯は、発光ダイオード(LED)を使用しており、非常時には点滅することで避難を促します。光の点滅が視覚的に目立ち、遠くからでも注意を喚起し、非常事態に対する警告として機能します。

平時からとるべき行動

誘導灯の位置確認: 平時には、自身が日常的に過ごす場所(職場や学校、公共施設など)における非常時の誘導灯の位置を確認しておきましょう。これにより、災害発生時に誘導灯を素早く見つけ、安全な避難経路を確保することができます。

避難経路の確認: 誘導灯だけでなく、平時には建物内の避難経路や避難場所も確認しておきましょう。災害時には混乱が生じやすく、適切な避難経路を把握しておくことが非常に重要です。

安全意識の向上: 平日には、災害対策や避難訓練など、安全意識を高める機会を活用しましょう。職場や学校での災害対策の会議や訓練に積極的に参加し、自身や周囲の安全を確保するための知識や技能を身につけましょう。

周囲への情報共有: 平日には、誘導灯や避難経路の情報を周囲の人々と共有しましょう。特に、同僚や家族との間で災害時の行動計画を共有し、災害発生時に迅速な避難や安全確保に役立つ情報を共有しましょう。

注意点と適切な管理

定期的な点検とメンテナンス: 非常時の誘導灯は定期的に点検し、点灯状態を確認する必要があります。また、定期的なメンテナンスや交換が行われることで、災害時の信頼性を確保します。

適切な配置: 誘導灯は適切な位置に設置される必要があります。避難経路が明確に示され、障害物や障害物に覆われていないことを確認することが重要です。