災害等で断水した時、どうしてトイレに川や池の水を流さない方が良いのか

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内閣府の「防災情報のページ」によると、日本は位置や地形、地質といった自然的な条件から、台風や地震、火山噴火といった自然災害が発生しやすい国だそうです。

自然災害というのは、全く予期せぬタイミングで発生し、私たちの生活を襲ってきます。電気・ガス・水道・下水道などのインフラは止まり、直前まで営んでいた生活そのものが破綻し、場合によっては命の危険にさらされることになります。日本という国に住んでいる以上、日頃から防災への備えをしておくことが大切ですね。

具体的な備えとして取り上げられる代表格は防災袋や備蓄品です。私が住んでいる地域では、町会が主体となって防災の指導をしてくれるのですが、そのおかげで我が家でも防災意識が高まり、懐中電灯や缶詰などの入ったリュックを常備し、狭いマンション生活ではありますが2リットルのペットボトルをとりあえず2本、アクアリピュアと一緒に防災専用の棚に置いてあります。

ところで、人間が生き延びるためには飲料水が不可欠な一方、避難生活が長期になったときに重要になってくるのが生活用水です。特にトイレで水が使えないというのは健康面・衛生面で大きな影響を与えるらしく、普段ウォシュレット付きトイレに慣れた私自身、そういった状況にどう対応すればよいかわからないというのが正直なところです。

そこで本記事では、生活用水、特にトイレの水について考えてみたいと思います。

家庭で使われる生活用水の中で、トイレの水は2番目に多く使われている

国土交通省によれば、「生活用水」は「家庭用水」と「都市活動用水」の2つに大きく分かれるそうです。

「家庭用水」は一般家庭の飲料水、調理、洗濯、風呂、掃除、水洗トイレなどのための水のことを指します。一方で「都市活動用水」は飲食店、デパート、ホテルなどの営業用水、事業所用水、公園の噴水や公衆トイレなどのための公共用水のことを指し、それらをあわせて「生活用水」と呼ぶそうです。

上記ホームページで興味深いのが、生活用水の使用量の年代別推移グラフです。

「1人が1日に使用している水量は、水洗便所の普及などの生活様式の変化に伴い、1965年から2000年にかけて約2倍に増加」と言及されていますが、被災し、断水した状況というのは、水洗便所のなかった時代に逆戻りすることになるわけです。生まれたときから水洗式しか使ったことのない人は、かなり不便に感じるのではないでしょうか。

さらに東京都水道局が2015年に調査した「家庭用水」の使われ方の統計も提示されています。

最も水を使うのが風呂(約40%)、続いてトイレ(約21%)という順番です。炊事(約18%)、洗濯(約15%)以上に、トイレに流す水の量が多いという結果には正直驚きました。

災害でインフラが破壊されることで、家庭の生活用水の中で2番目に多く使われるトイレの水が使えなくなると、避難生活に与える影響もかなり大きくなることが想定されます。

トイレに川や池の水を流すとどうなる?

「地震が起きて断水になり、トイレでいつも通り水を流せなくなったら、近くの川や池から水汲んできて、それをトイレの水に使えばいいんじゃないの」と言われたことがあります。実は私自身、同じように考えたこともありました。

ただ、ニュースで流れる避難所の映像を見る限り、川や池から汲んできた水をトイレに流している風景というのは見たことがありません。一方で避難所になっている小学校にもおそらくトイレ設備はあると思いますが、わざわざ簡易仮設トイレを用意し、それを使っているという報道は見たことがあります。

不思議に思い、東京都の水道局に問い合せたところ、以下のように説明いただきました。

  • 家庭用トイレで使われている水は、水道水と同じ上水
  • トイレもそれにあわせて設計されているので、川や池の水にゴミが入っていると詰まりの原因になる。特にタンクに入れて使うのは止めた方が良い

大変丁寧に説明をいただいたのですが、防災だけでなく、これまで疑問に思っていたことも理解できました。

我が家のトイレにはタンクの上に手を洗う蛇口がついています。子供の頃からこの蛇口から出てくる水ってどうなんだろうと感じていて、そこで手を洗い、洗面所でもう一度洗うということをやっていたのですが、今回の説明でタンクの蛇口から出てくる水は洗面所で流れてくる水と同じとわかり、水の無駄遣いをしていたことに気づくことができました。

ただ、「それならば川や池で汲んできた水をタンクに入れず、直接便器に流して使えないか」という穿った考えも浮かび、水道局の方に伺ったところ、東京都下水道局が専門になると案内をいただきました。すぐに問い合わせ、以下の説明をいただくことができました。

  • 川や池の水に含まれた菌が汚水に混ざることで、硫化水素が発生し、硫黄のような臭い発生の原因となる。避難所のような場所だと、この臭いは二次的な影響を与えるので、避けた方が良い
  • 川や池の水に砂が含まれている場合、管を傷つけるので避けて欲しい

水道局も下水道局も、強く禁止するような表現は全くされませんでしたが、学校などの避難施設にトイレがあっても、わざわざ仮設式簡易トイレを用意し、溜めた雨水で対応しているのは上記の理由とのことでした。

仮に川や池の水を使って既存に設置されたトイレが故障し、二次被害となった場合、本格的な復旧の足枷となる可能性も考えられます。命が危険にさらされた状況ではそんな事は言ってられないと思いますが、もしそうでなければ、避けた方が賢明ということがわかりました。

災害時のトイレは、平時からの情報収集が一番の備え

本設のトイレだけでなく、実は仮設式トイレも上水を前提に設計されているものが多いようです。備え付けのタンクに川や池の水を使い、もしゴミが入っていれば、パイプが詰まり、結局のところ使えなくなってしまいますので、どのような水を使えばよいのかはメーカーに問い合わせて使用した方が安全と言えます。

いずれにしても避難生活におけるトイレについては、二次的な被害を起こさないためにも自分勝手に判断せず、普段から情報収集しておいた方が良いでしょう。

なお、国土交通省のホームページには「災害時に使えるトイレ」というページがあります。

上記ページで紹介されていた「マンホールトイレ」は、東日本大震災や熊本地震でも実績がある程、災害時にトイレ機能を発揮するものとして掲載されていました。

自分が住んでいる地域の自治体ホームページでも、このマンホールトイレが防災拠点に設置されていることを知り、とても安心しました。

避難時にトイレを確保できるかどうかは、食料を確保するのと同じくらい重要です。普段から自分の住んでいる地域の自治体ホームページなどで情報を収集しておくことが一番の備えと言えますね。

災害時の生活用水としてアクアリピュアをご活用いただけます

アクアリピュアは、川や池の水に投入いただくことで水中のゴミを凝集する浄水剤です。同梱された脱脂綿と漏斗を使ってろ過することで、凝集された汚れを除去し、水道水と同じ品質の水を確保いただくことができます。

飲料水だけでなく、生活用水としてもご活用いただけますので、ご興味ある方は下記ボタンをクリックいただき、詳細をご覧ください。

災害時の備えとして、ぜひアクアリピュアをお手元に置いていただければと思います。