離れて暮らす親のために、あなたができる防災とは?

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災害で亡くなる高齢者のニュースを見て、離れて暮らす親のことが心配になったことはありませんか?

災害発生時、親に避難を促そうとしても、すぐに連絡がつかなかったり、連絡がついても避難を拒否されたり、避難所で困ったと連絡があってもすぐに助けられなかったり等、簡単にはいかないケースが多いようです。

今回は、離れて暮らす親の命を守るために、今あなたができる防災とは何かを考えてみたいと思います。

災害発生時における高齢者のリスク

主なリスクとして以下が考えられます。

●家の中でケガをするリスク

特に地震発生時は家具などの転倒によりケガをしてしまう可能性があります。

●逃げ遅れるリスク

避難判断に必要な情報伝達が不足し、初動が遅れる可能性があります。
また、高齢者は心理的・身体的な不安を抱えており、逃げ遅れる可能性があります。

  • 心理的な不安:持病があり避難所で迷惑をかける、等
  • 身体的な不安:足が悪いから避難に時間がかかる、等

●避難後の生活で困るリスク

普段飲んでいる薬がないなど、急な避難で必要なモノを持ってくるのを忘れてしまい、避難生活で困ってしまう可能性があります。

このような災害時のリスクを減らすために、“今あなたができること“をしっかりやっておきましょう。

今あなたができる防災対策

実家に帰った時などに、あなたが代わりに防災対策をしてあげましょう。

●自宅内を安全な場所にしておく

大きな家具は固定する、重いものは下に収納する、不要なものは捨てておき、出入り口や通路にはなるべく物を置かないように家の中を代わりに見直してあげましょう。

●避難指示をいち早く捉えて避難行動に移れるように、避難条件を親と決めておく

各市区町村やテレビなどから避難指示が発令されます。場合によっては、テレビだけが避難指示を出していて、各市区町村からは何も指示が出ていないこともあるでしょう。
そのような場合でも混乱しないように、「避難指示が1つでもあればとりあえず避難する」などを事前に話し合って決めておくといいでしょう。最近ですと、テレビの方が早く避難指示を出してくれるように感じます。「今いる場所が安全」と思い込まずに、“念のため行動“がとれるよう、今から親と相談しておきましょう。

また、持病がある場合や足が悪いなどの場合は、避難に時間が掛かる可能性が高いです。
早め早めの行動を意識することがとても大切です。近隣の知り合いの方に、もしもの時には一緒に自動車で移動させてもらえないか、事前に相談しておくのもよいでしょう。

●非常用持ち出し袋を準備しておく

リュックタイプの防災バッグなどに必要なものはまとめておき、すぐに持ち出せる場所に置いておくといいでしょう。飲料水/防災頭巾/着替え/スリッパ/ひざ掛け/救急箱/服用中の薬/老眼鏡/など、親と相談して、中身を確認しながら準備しておくことで、避難後の生活で困るリスクを事前に軽減できる可能性があります。

さいごに

災害は、いつ・どこで起こるのか想定できません。「〇〇しておけばよかった」と後悔しないように、今からしっかりと親と話し合って、対策をしておくことが大切です。

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